[TPB]Deadpool’s Secret Secret Wars
あらすじ。
キャプテン・アメリカを筆頭としたアベンジャーズや、X-MEN feat.教授、ファンタスティック・フォーにスパイダーマンなど、錚々たるメンバーが一箇所に集まり自己紹介を進める中、突然現れる赤いアイツ…
「――そして俺はウェイド・ウィルソン!人呼んで “饒舌な傭兵” 、デッドプールだ!」
「すまないが、えーっと、…誰だって?」
「デッドプール。見た目はスパイディに似てるけど、銃を持っててお茶目な方。…知ってんだろ?なぁアイアンマン、思い出したろ?お前を助けてやったスーパーヒーローの名前、昔どうしよもない飲んだくれだった時、助けてやったろ?!」
あの手この手で思い出させようと延々喋り倒しますが、誰一人デッドプールについて知ってる人は居りません。…それもそのはず。2015年の大型クロスオーバーイベント、シークレット・ウォーズのデッドプール版、と思いきや…時は1984年、アース616の名だたるヒーロー&ヴィランが宇宙の彼方にふっ飛ばされ、「いっちょバトルロワイヤルやってみてや」された方のシークレット・ウォーズなのでした…。
というわけで。今回のお話は、30年前のクロスオーバーイベントで実際に起こったデッドプールさんのお話。過去改変はしてないよ。にお邪魔して、過去改変しまくるおじさんのお話。
オリジナルのシークレット・ウォーズの重要なエピソードをそのままに、大暴れしてるおじさんがたのしめます。
個人的な見どころとしては、この時のイベントで持ち帰る予定のスパイディのブラックコスチュームシンビオートスーツをちゃっかり試着していたり、シークレット・ウォーズ本編でキーパーソンとなっている異星人の女性の能力で、ハンサムに戻っていたり…。(これもデップー的にはお馴染みイベント)(でも結局戻る)(戻ってもハンサムだよ)
シナリオはCullen Bunn 氏、アーティストはMatteo Lolli 氏、両者とも近年X-MEN作品やDEADPOOL:WGシリーズでおなじみですね。また、ボーナス・トラックでは DEADPOOL ANNUAL #2 で作画を担当された Jacopo Camagni 氏が担当されています。
カバーアートだけで言えば、荒々しい線画のタッチや重厚感あふれる色使いから、中身は原色とハーフトーンを多用したような「昔ながらのアメコミ?」といった様な印象を受けますが、全くもってとんでもない、めちゃめちゃ繊細かつ美麗。
マスクオフしたウェイドちゃんは煮崩れしててもハンサムで、私が最も理想としたい理想のペパロニピザフェイスですし、元に戻った顔姿はSM/DP や Vol.2 DEAD とはまた違った系統の、大人の男の色気たっぷり・フェロモンむんむん系のハンサムですので、どうぞご覧になって。
また、Camagni 氏作画のボーナス・トラックは、アニュアルの時と比べるとややシュッとしたような印象を受けますが、所々で見られるポップなタッチや特に目元の表情豊かな作画はとってもキュートですので、是非、見て。