140-SS【ゾンサイ】

『何を今更、』
「お前俺のこと好きなの?」
「…は?」
週2でメシ食うじゃん、買い物とか映画見るだろ。で、お前酒飲むと俺に絡んでくるじゃん。すげー勢いで。
「どう見てもデート「のつもりで誘ってたんだが」
「えっ」
「言ったよな、付き合ってくれって」
「え…」
「…呆れた、サイタマお前覚悟しとけ」

この後無茶苦茶ry
買い物や飯に付き合う感覚のセンセと
一世一代の大勝負で告白なゾンさんと

『舌で掬う』
額から滲んだ汗が黒々とした短髪に吸われ、珠になって米神を伝い落ちる。
行為中の小休止。逃げ場のない熱を少しでも遣り過ごしたくて、気を逸らせられるならなんでも良い。
見つめた滴は頬から顎、やがて首筋から鎖骨へ流れる。
雫は、甘くもなく、苦くもなく。
「あんま煽んなよ、センセ」

しょっぱいってことは、まぎれもなくいきているということ

『だいたいあいつのせい』
肉か魚か、野菜の茹で加減。
布団なのかマットレスなのか、枕の高は。
アレを切り出すタイミング、ーー体の相性。
食欲、睡眠、性欲。
ヒトが有する基本的、かつ最大の欲求。
一つ一つの好みや理由、大切さなんかを考えるようになったのは、だいたいこいつのせい。

「お前のせいで眠れなかった」
なぁ、こっち見て言えよ。

眠れなくなるほど何をしてたのか

『素晴らしく救われないだけの、恋愛話』
『お前が好きだ、愛してる』
面と向かって告げようが、街中で叫ぼうが耳元で囁こうが、同意の言葉が返って来た事は一度も無かった。
283日含め今日で5千飛んで12日目、今日も御影石は応えない、応えてくれる訳もない。
追いかけようにも、たどり着けない。
ほんと、性質が悪いったらありゃしない。

死ねない男と、死ねた

一行の空白
飯行くか

Re:
悪い、明日なら

Re:Re:
了解、じゃ6時駅前

Re:Re:Re:
肉食いたいな

Re:Re:Re:Re:
焼肉さゝ木

Re:Re:Re:Re:Re:
マジかよさすがゾンビマンさん愛してる

Re:Re:Re:Re:Re:Re:
おう

遅れんなよ

意識してない先生はサラッとそういうこと言えちゃうタイプ。
意識しちゃうゾンビはなんとも言えない感じに。「俺も」とか言えない。
蛇足ですが。私の中で先生は持ってるとしたら二つ折りケータイのイメージ。両手打ち。
ゾンさんの場合は誠に不本意な形で常に最新式、人差し指でNOTフリック。

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