140-SS【ボロサイ】

『箝口令』
A市壊滅事件の犯人。謎の大型飛行物体。やって来たのは全宇宙の覇者。
俺が(表向き、S級ヒーロー達が)倒したはずのそいつは、じつは生きていて。
現在は一般人に混ざって生活していくつもり(でも全然浮いてて)そして、
「私は(俺の)運命の赤い糸」とか言ってるのは、多分誰にも言ってはいけない。

前宇宙の覇者、再び襲来

『マスカットキャンディ』
欠伸を一つ、背後で一つ。
「なんだ、宇宙人も欠伸すんだな」「所詮整理現象だ」
「へぇ。あ、やっぱ涙も出るんだな」「まぁな」
割とどうでもいい様な事だった。けど何となしに覗き込む。
「なんだ」「いや?」何かに似てる。薄い膜が揺れ、反射した緑が煌めく。
(…あぁ。飴玉か、)
気が付けば、舌を

せんせいはそんなことしない、と思いつつ書いた
珍しくお題じゃない1本

『ゲッカビジン』(ボロサイ←ジェノ)
「先生。この鉢植えどうしたんですか?」
「あ?あーうん、気づいたら有った」
誰が、いつ、どうして置いたのか、界、門、綱、目、科、属、種、名前は、別名は、
ーーその花の持つ意味は。全て知ってる。全て、全て。知ってる。
「そうですか。」
綻ぶ寸前の蕾を前に俺は。
その瑞々しい茎に、手をかけた。

しっとにくるうお弟子
珍しくお題じゃない1本
※月下美人の花言葉:ただ一度だけ会いたくて